母と 【近親相姦⑩】
前回の続きになります。
そして私は生まれて初めて過呼吸になった。
母は
どうしたの!!何があったの!!
と駆け寄ってきた。
私はうまく声が出せない。
それでも
兄が...兄が...部屋に来る...
寝てる時に...来る...
と泣きながら答えた。
母はそれだけでわかったようだった。
湯船で苦しそうにしている私を落ち着かせようと
大丈夫、大丈夫と体をさすってくれた。
しばらくすると落ち着き
もう大丈夫
と私は言った。
母は
いつから?
と聞いてきた。
ずっと昔から
と答えると、困ったような、悲しそうな
そんな表情をして
ごめんね
と言って出て行った。