友達 【摂食障害1】
私は小学生の頃までは
食にあまり興味がなく
少食な方だったと思う。
中学に入り、部活後にコンビニへ行って
友達と買い食いするようになると
少しずつ女性らしい体になった。
それでも太ってはいなかった。
中学3年の時で162センチ50キロほどだったかな。
ある日、友達の鈴木みなみが
泣きそうな顔で話してきた。
放課後、クラスの男子が教室に残っていて
鈴木って顔でかいよな!笑笑笑
と話していたそうだ。
みなみはたまたま廊下にいて
その会話が聞こえてしまい
自分は太っているんだと思ったそう。
私から見てみなみは全然太ってなくて
健康体という感じだった。
多分160センチ54キロくらいだったんじゃないかな?
その日からダイエットを決意したらしく
みなみは変わってしまった。
給食はほとんど残すし
野菜のおかずもタレやドレッシングは
ティッシュで吸い取ってよく噛んで
ゆっくり食べていた。
みんなの10分の1くらいの量を
クラスの誰よりもゆっくりと食べていた。
そしてみるみる痩せていった。
明るかったみなみから
笑顔が消えていった。